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[C127]

>はやてちゃん、聞いてくださいよ。シグナムったら、その綿飴を買いに行くまでのちょっとの間に、『なんぱ』されたんですよ

??シャマルに声を掛けたのは何人でしょうね?

あと、??見違えかな?
後編に続くとかのリンクが無い?
それとも、期間限定のリンク?
実は未完成作品?

何故って、ザフィーラが打ち上げ花火になるシーンがないからですよ!!

[C131]

>??さん
シグナムに声をかけたかった人なら、きっと沢山いたでしょうね(笑)。

>何故って、ザフィーラが打ち上げ花火になるシーンがないからですよ!!
巨大なロケット花火にくくりつけられたり、十号玉をかかえたりして……
ザフィーラ「そのような危険なことはしない」
シャマル「よく雷にはうたれてるみたいだけど……」

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打ち上げ花火

「どうぞ、主はやて」
 シグナムは、目の前の少女、八神はやてに綿菓子を差し出した。彼女はにっこりと笑いながら礼を言って、それを受け取る。もわもわとした白い物体に顔の下半分をうずめた後、少女は満足げに口を開いた。
「うん、これぞ縁日って感じやな」
「何と言いますか、とってもにぎやかですよね」
 シャマルはヨーヨーを片手に楽しそうに応える。その隣で、ヴィータが無心に綿飴にかぶりついていた。
「ふわふわして面白いな、これ」
「リインも欲しいですぅ!」
 はやての隣でりんご飴を持ちながら騒ぐリインに、主は綿菓子をちぎって口に運ぶ。銀髪の少女は嬉しそうにそれをほおばった。
「それにしても――凄い人出ですね」
 シグナムは周りを見渡しながらつぶやく。見渡す限りの人、人、人。酔いそうなくらいの密度で、老若男女が道を歩いていた。
 花火が打ち上げられるから見に行こう。
 はやてが、そう言って家族の皆を誘ったのが一週間前のこと。それから徐々に仕事を調整して、全員無事にこの場に集まっている。花火や縁日の知識はあったものの、あまり縁のなかった彼女たちは、過剰なほどの人の集まりを、戸惑いながらも新鮮に感じていた。
 シグナムの感想に、確かになぁ、とはやてが苦笑する。
「皆、お祭りが好きっちゅうことかもしれへんな。人が少なくて寂しいよりはずっとええよ。」
「そうそう、はやてちゃん、聞いてくださいよ。シグナムったら、その綿飴を買いに行くまでのちょっとの間に、『なんぱ』されたんですよ」
 金髪の女性の言葉に、シグナムは思わず噴き出す。
「ば、馬鹿を言うなっ!大体シャマル、お前だって一緒にいただろう!」
「そうは言っても、声をかけられたのはシグナムだし、あの人たち、ずっと貴女を見てたじゃない?私、ちょっとショックだったわ」
 台詞とは裏腹に、全くショックを受けていない口調でシャマルが言う。誇張表現だ、とシグナムは思った。確かに声をかけられたのは自分だが、相手の二人組は確かにシャマルも意識していた。それに、彼らはただ、彼女らが二人で来たのかを確認しただけだ。自分の知るナンパの誘いとは、『ヘイ彼女、お茶しない?』であり、そういうものとは違っている。
「ま、何にせよ、シグナムに声かけるなんて無謀というか、勇気があるやつだよな。切り捨てられるの覚悟でないと、なかなかできねーよ」
「……貴様、私のことを何だと思っているのだ」
 ヴィータのからかいの言葉に半眼で応じたが、彼女は済ました顔で綿菓子を口にする。その幼い少女の後ろで、ザフィーラが小さく肩をすくめた。
「まあまあ。二人とも目立つからなぁ。その浴衣、よぉ似合っとるよ」
 主のとりなす言葉に恐縮しながら、シグナムは自らの姿を見下ろす。白地に紅の入った浴衣。無骨な自分にこんな可愛らしいものが似合うのだろうかとも思ったが、主がそういうのならそうなのだろう。もっとも、シグナムからすれば他の家族たちの方がずっと様になっている、と思っていた。シックな濃緑色の浴衣はシャマルの女性らしさをよく引き立たせていたし、ヴィータの赤色の浴衣は活発な印象でありながら、女の子らしくもある。リインは見た目にも涼しげな淡い青の浴衣が似合っており(現在は人間サイズになっている)、ザフィーラも大柄な体格に黒の男物が映えていた。主については言わずもがなで、夜のような濃紺の生地に花柄をあしらった浴衣を着た彼女は、ひいき目を差し引いても、思わず振り返ってしまいそうなくらいに愛らしい。「そろそろ、はやてちゃんも何かと言い寄られて大変かもね」とはシャマルの言だが、シグナムも同感だった。
 人ごみの中を流されるように進みながら、彼女たちは花火を見るのに都合のよさそうな場所まで移動した。
「そう言えば――なのはたちも、どこかで見ているかもしれませんね」
「ん、そやな。今回は、花見の時とは違ぉて皆別々やけど――家族水いらずもおつなものや」
 彼女の言葉にうなずいた時、ドン、と空気が揺れた。
 普段は黒く染まっている夜の景色が、赤や緑の光で彩られる。
 顔をあげると、大輪の花が、空に浮かんでいた。
「あ――」
 吐息のようにつぶやいたのは、一体誰だったか。あるいは自分の口から出たものだったのかもしれない。
 それくらいに、シグナムはその花火に見入っていた。
「綺麗ね……」
 花火の打ち上げられる合間に、シャマルが独り言のように感想を口にする。同意の返事をしながら、シグナムは不思議な感覚を抱いていた。
「場所が違うだけで、こんなにも違うものなのだな」
 ザフィーラの台詞に、彼女はうなずく。彼の言葉は意図を100%伝えるには不足だったが、シグナムの気持ちを的確に表しているような気がしたからだ。
 夜空に打ち上げられている光は、火薬が作り出すもの。そして火薬は、爆発と、それによる破壊――シグナム達にとって、戦場で使用されるものが真っ先に思い浮かぶ。そんな不吉な先入観と、目の前の華やかな光景とのギャップが、違和感を作り出しているのだろう。
「そうやな。でも、それはきっと――何にでもあてはまるよ」
 はやてはそう言って、打ち上げられる光に目を細める。
 恐らくは、彼女の言う通りなのだろう。
 どんな物でも、者でも――誰かを傷つけ得るし、逆に誰かを喜ばせることもできる。
 例えば、自分たちにだって。
 シグナムは、自らの掌を見つめる。
 この手は、多くのものを壊し、奪った手。
 それでも、何かを与えることだって出来るはずだ。
 自分は今、そんな存在になれているだろうか。
 空に広がっては人々の心に残る、あの花火のように――
(シグナム、どうしたん?下向いてたら、もったいないよ)
 喧噪の中でも届く、優しい声。
 顔をあげると、はやては穏やかに微笑む。
(考え過ぎはあかん。特に今みたいな時は、な。せっかくの花火、きちんと見てあげな)
 彼女の言葉に頷きながら、シグナムは少しだけ考える。
 まだ幼い少女である主は、今のシグナムの思いを、彼女以上に巡らせていたのかもしれない。
 そしてそれをふまえて、前を向き、上を向く。
 全く、かなわないな――
 申し訳ないような、それでいてどこか清々しいような、言葉にできない思いを抱きながら、シグナムは夜空を見上げた。
 黒の空間に次々とはじける、儚くも華やかな光。誕生する命を連想させるかのような、大きな音。
 それは自分の存在を主張するかのように、想いを精一杯に伝ようとするかのように。
 夏の夜いっぱいに広がっていった。







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Author:鳳 珠志

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■長編
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   第8話 EP
 ・白雪の舞う空
  (1) (2)

■短編
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