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[C167]

>気にしなければいいのに、彼女が足を振り上げた瞬間にどうしても視線がそちらに行ってしまう。

つまり、クールに決めてるつもりでも、心の奥底では観たいという願望があるのではないのかね、被告犬ザフィーラ?だから、視線がそちらにいってしまう・・・と。はやて裁判官長、判決をお願いします。

[C185]

>??さん
はやて「スカートの中をのぞくのはいけないことです。しかしながら、反射的に目がいくのは男性として健全な反応だと判断します。情状酌量の余地があるとし――」
シグナム「シャマルの創作料理の味見係を言い渡しましょう」
シャ&ザ「なぜっ!?」

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守護獣ザフィーラの日常 (4)

「うう~ん……」
 休日の、のどかな午後のことだ。
 私、ヴォルケンリッターのザフィーラは、特に何をするわけでもなく、窓から降りこむ日差しを浴びながら伏せるように寝そべっていた。
「うにゅう~」
 いや、駄犬と言わないで欲しい。休日も何かと慌しいことの多い私たちの中には、いざというときのために私のような時間に空きのある者も必要なのだ――恐らく。
「はう~」
 ところで、現在部屋に響いている可愛らしいうなり声は、もちろん私のものではない。私の頭上でふよふよと浮いている少女のものだ。
 最近我が家の一員となった彼女、リインフォースⅡは、整った眉を寄せ、難しい顔で自らのデバイスとにらめっこをしていた。うにうに言いながらぐるぐる空中を回転している様を見ると、そのうち酔わないかと心配になる。
「リイン、悩み事か?」
 私の質問に、リインは目を瞬かせた後、苦笑しながら答える。
「悩み事といえば、そうかもです。ただ今魔法のお勉強中なのですよ。私も、一日も早く皆さんのお役に立ちたいのです!」
 彼女は力強く自分の思いを口にして、胸の前でこぶしを握った。真っ直ぐで健気な性格は、主の気質を受け継いでいるのかもしれない。
「そうか――」
 応じて頷く私は、そこで続きの言葉を失った。
 見える。
 白の布が、ちらりとだがはっきりと。
 普段の彼女は人形のようなサイズだが、それでもきちんと女性のソレを、短めのスカートの内側に身につけていた。
 今回のは私が獣形態だから見えた、というわけではない。スカートであの高さを浮遊するのは、非常によろしくないのではないだろうか。
 私は口を開こうとして、そのまま無言で固まった。
 その感想は、はたして伝えるべきなのだろうか。
 『下着が見えるぞ』などという忠告を異性にするのは、なかなか勇気がいる。ともすれば、セクハラととられかねない。
「――ザフィーラ、どうしたのですか?」
 一人苦悩する私に、リインは首を傾げて問いかける。それから、自身の位置と私の位置を見比べて、慌てて両手でスカートを覆った。
「も、ももももしかして、リインのぱんつを見たですか!?」
 ぴくりと反応してしまった私の耳を見て、彼女は聡くも自分の予想が当たっていることを理解したらしい。顔を真っ赤にして、ワタワタと両手を振り回した。
「えっち、すけべぇです!そんないやらしい人には、はやてちゃんに代わっておしおきなのです!!」
 彼女は自らのデバイス、蒼天の書を片手に、魔法を行使する。
 リインの周りの空気がきらめいたかと思うと、冷気の塊が私を覆った。
「お……ふっ!?」
 寒いというレベルではない。毛が凍って針金のようになり、全身が白くなっている。氷付け一歩手前――まだ強くなるのか!?
 甘んじて受けようなどと思っていた私は、本当に甘かった。慌てて魔力を込め、障壁で冷気をガードする。魔法の発動が終わった頃合いで、現状に気付いた彼女は普段よりも更に1オクターブ高い声で悲鳴を上げた。
「あわあああっ!?だ、大丈夫ですかザフィーラ?ちょっと冷たい風を送ってびっくりしてもらうだけのつもりでしたのにですぅ!」
 狼狽しているのか、敬語がいつもの5割り増しでおかしい。
 それはともかく――確かに驚いた。季節外れに、雪祭りの彫像にでもなるところだった。
 冷えた体を反射的に震わせた私を見て、リインはおろおろと周りを見渡す。
「えとえと、暖めないと――そうだ!シグナムぅ~~!!」
 暖めるのに、シグナム?
 激しく嫌な予感がする。まさかとは思うが……いやしかし……
「どうしたリイン――と、何だザフィーラ、毛変わりか?」
 自室から現れたシグナムは、私を見て妙に余裕な感想をもらす。そうだな、是非この新たな毛並みの感触を堪能してみて欲しい。きっとシャリシャリ具合がいい感じだ。抱きしめてもらってもかまわんぞ。
「そ、そんなわけはないのです!実は――」
 しどろもどろに事情を説明するリインに、彼女は一つ頷くと、炎の魔剣を起動させて重々しく呟いた。
「力の微調整は得意ではないが、リインの頼みだ。それに、確かにザフィーラをこのままにしておくのは忍びない」
 待て。意図するところは分かる。
 だが、わざわざレヴァンティンでやることはないだろう、お湯をでもかけた方がよほど現実的に決まっている。
 そう私が口にしようとするよりも早く、シグナムは炎をまとわせた愛剣を、私に向かって振り下ろした。
「――はあああぁっ!」
「ぬおおおおおぉぉぉっ!!」
 私は迫り繰る剣(一応、みねの方だった)を、障壁で受け止める。
 指摘をするまでもないことが、言わせて欲しい。
 斬りつけてどうするシグナム。私に何かうらみでもあるのか。
「むっ、加減しろザフィーラ!熱が通らん!」
「加減するのはお前の方だろう!」
 物騒な状況にもかかわらず、我ながら変に平和な会話だと思う。
 自分達の発想がずれていることを知ってか知らずか、彼女は柄を握る手に、更に力を込めた。
「仕方がない――ロードカートリッジ!」
「待たんかあああぁぁ!!」
 弾薬を消費して一気に強くなった魔力と熱気に、私は四肢をかがめて踏ん張る。部屋の温度が上がり、そのうち火災報知器がなるのではないかという勢いだ。
「シグナム、ファイトです!ザフィーラを助けてあげて欲しいのです!」
 リインが、懸命にシグナムを応援する。
 いや、そろそろ気付いてくれ。これは常識的に考えておかしいだろう!
「頑張れですリーダー!エル・オー・ブイ・イー、シ・グ・ナ・ム!」
 チアリーダーのつもりなのか、銀髪の少女は浮遊しながら、手足を派手に動かして踊る。
 何故LOVEか。
 いやそれよりだ。
 またしても、ポジションが悪い。
 気にしなければいいのに、彼女が足を振り上げた瞬間にどうしても視線がそちらに行ってしまう。
 くぅっ、自重してくれリイン!
「隙ありぃ!」
 気がそれた私に、紅の炎が襲い掛かる。
 魔力を持たないものであればいきなり炭化しかねないその威力に、私は悲鳴をあげた。

 もう……下着ネタとか実力行使とか、勘弁してくれ――


    *


「……毛変わり?」
 ちりちりに縮れている私の毛並みを見て、シャマルが口にした最初の一言がそれだった。
「んなわけねーだろ。懲りてねーのな、シグナム」
「いや、その……面目ない」
 居心地悪そうに肩をすくめるシグナムに、ヴィータは腰に両手を添えて、ため息をついた。お前がリーダーに対してだけ常識人ぶっているように感じるのは私だけだろうか……
 それにしても、全身が痛い。あまり想像はしたくないが、あちこち水ぶくれができているのではないだろうか。丸焼きになっていないのは幸いだった、というべきかもしれない。全く、やれやれである。ヴィータではないが、ため息の1ダースも吐き出したい気分だった。
 とはいえ。
「うっ、えぐ、ごめんなさいです、ザフィーラ……」
 涙目で謝罪するリインを責められる程、私はクールでもドライでもない。
「まあ……別の機会では、程々にな……」
「は、はいですっ!」
 言葉少なくフォローを入れる私に苦笑しながら、主はやてはこちらを覗き込んだ。
「とりあえず、すぐに治してもらおな?」
 シャマルに合図した彼女は、それから真剣な顔で私に振り返る。
「にしても――それ、意外と似合うなぁ、ザフィーラ。どやろ?今度はフェイトちゃんにちょお協力してもらって、アフロとか――」
「……ワフゥ」
 今は、笑いよりも安らぎが欲しい。
 切実にそう思った私は、主のジョーク――いや、本当に冗談だと思いたい――に、ツッコミを入れる気力もなく、耳と尻尾をうなだれさせた。

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鳳 珠志

Author:鳳 珠志

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INDEX

ごあいさつ
ことの葉インフォメーション
■長編
 ・魔法少女リリカルなのは -PS-
   第1話 (1) (2)
   第2話 (1) (2)
   第3話 (1) (2)
   第4話 (1) (2)
   第5話 (1) (2)
   第6話 (1) (2)
   第7話 (1) (2)
   第8話 EP
 ・白雪の舞う空
  (1) (2)

■短編
 ・桜の咲く季節
 ・少年少女の主張
  (1) (2) (3) (4)
 ・守護獣ザフィーラの日常
  (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  (11) (12) (13) (14) (15)
  (16) (17) (18) (19) (20)
  (21) (22) (23) (24)
 ・守護獣ザフィーラの日常 Sts
  (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  (11) (12) (13)
 ・守護獣ザフィーラの任務
  (1)
 ・打ち上げ花火
 ・あの子になりきり!
 ・リーダーへの道
 ・あだなをよばせて
 ・深夜のたたかい
 ・サンタの住む場所 - 23日 -
 ・サンタの住む場所 - 24日 -
 ・サンタの住む場所 - 25日 -
 ・芸術の新春
 ・決戦前の共闘
 ・なのラジ - ことの葉放送局 -
  (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  (11)
 ・大人への距離
 ・雨とぬくもり
 ・感謝をあなたに
 ・琥珀色の安らぎ
 ・その手は小さくとも
 ・マーメイド宣言
 ・ある夏のひまわり
 ・ちょっと大きな一日
 ・巡る秋風
 ・平日の聖夜
 ・プレゼント・フォー・ユー
 ・夜まではまだ少し
 ・シーツ越しの気持ち
 ・二房の髪

■頂き物
 ・花かんむりとお姫様

■web拍手
 ・全く脈絡のない会話集
 (1) (2)
 ・お返事
 (1) (2) (3)

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