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[C399]

久しぶりに一番乗りだ…お疲れ様です、管理人様

そういえばこの組み合わせは初めて読んだような・・・まあ、私が忘れてるだけかもしれませんが。
しかし、なのはさんに結んでもらうまでそのままだったのか。そりゃ、女の子に間違われるわな。
しかし、なのはさんの上目づかいか…ある意味最強の魔法だな、うん。

ここのコメントはもう一個のほうで書きます。
  • 2009-08-10
  • ガイスター
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[C401]

>ガイスターさん
毎度、コメントありがとうございます!
ユーノ&なのはは……確か、2回目、でしょうか?私も既に記憶が曖昧です(笑)。
StSでユーノが髪を縛っているリボン(紐?)は、なのはとお揃いらしいということで、今回の話とあいなりました。
ユーノくんの長髪は、学者さんらしく不精しているのではないかと思うのです。
とはいえ、あの容姿で髪を縛らずに伸ばしたら――女の子に間違われますよねぇ。

なのはさんは、天然で色っぽい仕草を見せてくれそうで、もう最高!――もとい、恐ろしいです(笑)。
彼女の上目づかいはきっと、男女構わず撃墜する、SLBも真っ青の破壊力ですよ!

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二房の髪

(これは、今日も徹夜かな――)
 ユーノ・スクライアは広げていた本を閉じて、大きく伸びをした。資料を長時間見つめていたせいか、目がちかちかする。
 視線を周囲に向けると、視界いっぱいに本が並んでいるのが見える。今の自分のように宙に浮いていると、情報に身体ごと浸かっているような気がして、データ管理が得意な彼でもめまいを感じる時があった。
 ここ、無限書庫は、時空管理局が管理する巨大データベースである。ユーノが無限書庫の司書になって、既に三年以上の月日が経とうとしているのだが、彼はいまだに書庫内を管理しきれていない。そもそも、様々な世界のあらゆる情報が、ひたすらにここに詰め込まれ、未整理のまま埋まっているのだ。ユーノどころか、あるいは誰も全容を把握していないのかもしれない。
 ユーノは、手にしていた本に視線を落とす。管理局の本部から解析を依頼されたそれは、ユーノにも見慣れない言語で記述されていた。概要だけでも至急報告してくれとのことだったが、今のペースでは、目次の翻訳が終わるよりも夜が明ける方が早いだろう。
 不意に通信音が書庫内に響いて、ユーノは反射的に回線を開く。広がったディスプレイには、見慣れた少女の顔が映った。
『ユーノくん、こんばんは。近くまで来たんだけど、入ってもいいかな?』
「こんばんは。もちろんいいよ」
 返事をしてから待つこと数十秒。高町なのはが姿を見せ、ユーノに向かって手を振った。
「お疲れ様。休憩しても大丈夫?お茶を持ってきたんだけど」
 制服姿のなのはは、水筒を顔の横まであげて首を傾げる。
「ありがとう。じゃあ、またあの空きスペースでいいかな」
 彼らは、周囲に資料のない、足場のある区画に腰をおろす。
 日課と言うほど頻繁ではないが、ユーノたちは時折こうやって話をすることがあった。外出をして食事を一緒に取ることもあるが、大抵は、仕事の合間――それも定時を過ぎた時間に、少しだけ。
 なのはがコップに向けて水筒を傾けると、紅茶の香ばしい匂いがほこりっぽい室内に漂う。
 書庫という環境がら、飲食物を持ち込むのはあまり好ましくない。そこに気を使ってか、なのはは水筒で差し入れを持ってくる。初めてこんな風に話した時は、局内でピクニックをしているみたいだと二人で笑ったものだった。
「はい。甘すぎたらごめんね」
 ユーノは受け取ったコップに口をつける。ミルクティーの優しい甘味と程良い渋味が、舌から身体に染みわたる。疲れた脳がほぐれるようで、ユーノは小さく息を吐き出した。
「相変わらず、なのはの紅茶は美味しいよ」
「そう?良かった」
 なのはが自分のコップから紅茶を飲み、かすかに目を細める。ユーノと同じように息をついた拍子に、トレードマークの束ねた髪が、リボンと共に揺れた。
「調子はどう、ユーノくん?」
「いつも通りだよ。今は本部からの依頼に苦戦してる」
「そっか。頑張ってるんだね」
「もちろん。なのはたちに負けていられないから」
 ユーノの口にした言葉に、なのはは目を瞬かせて首を傾ける。
「聞いてるよ、武装隊でのなのはの噂」
「あー……その噂、何だかあんまり聞きたくないなぁ」
 彼女は、頬をかきながら苦笑した。
 今の彼女の主な仕事は、新任局員に対する戦技教導である。
 有名人である彼女の指導は、やはり隊内でも評判のようで、ユーノのところにも尾びれ背びれの付いた話が時々届く。そして、その話の一言目は、大抵「高町教導官の指導は厳しい」なのだ。本人も恐らく自覚しているだろうその評価は、少なくとも心躍るようなものではないだろう。
 しかしユーノは、その後ろに必ずと言っていいほどついてくる言葉も知っている。
 曰く――
「新人のこと、よく考えてるって」
 彼の言葉が意外だったのか、なのはは大きな目を丸くして、口を軽く開く。それから、はにかむように笑って自分の膝を抱えた。
「うん」
 短い言葉であらわした返事に、ユーノは何とはなしになのはの顔を覗き込む。
「私ね。できるなら、あの時のような思い、もうしたくないんだ。それに――誰にもさせたくない」
 彼女は、かみしめるように言って上を向いた。
 つられるように見上げた景色は、見慣れた高い天井と本の壁。
 しかし、そこで曇天の空と舞い散る雪が頭をよぎったのは、「あの時」のことを、ユーノもよく覚えているからなのだろう。
 なのはが大怪我をした、あの時。彼女を知る誰もが、そろって息をのんだ。
 命に別状はないと分かるまで、例えばフェイトはまともに言葉を発することができなかったし、峠を越してからも、彼女沈んだ表情や、リハビリの苦痛にうめく姿を見る度に、胸がきしむように痛んだ。
 今でこそ、彼女は無事に戻ってきたけれど。今後だって、同じことは起こりうる。この仕事は、いつだって危険と隣り合わせだ。
 そして、それは彼女だけのことではない。管理局員は――特に前線に出る人々は――誰もが、奈落の淵を歩いている。
「研修が終わったら、皆色んな所に行くじゃない?危険なこととか、苦しいこととか、いっぱいあると思うんだ。でも、どんなに大変でも、辛くても、生きて帰ってきて欲しいの」
 そう呟く彼女の言葉には、経験者ならではの重みがあって。
 教導官である彼女としては、局員を送り出す度に、思っていることなのかもしれない。
 どうか、無事でいられますように、と。
 その心情を想像して、ユーノは思わず胸をおさえる。それは、自分には重たすぎる気持ちだ。
 しかし、隣の少女は、そんな少年とは対照的に、明るい穏やかな声で。
「きっと、帰りを待ってくれている人がいるはずだから」
 母親が我が子のことを話すかのように言って、微笑んだ。
「なのはは、変わったね」
「ほえ、そう?」
「うん。強く、なったよ」
 ユーノの正直な台詞に、なのはは恥ずかしそうにうつむく。
「にゃはは。そうだと、嬉しいかな。でも、私だけじゃないよ。ユーノくんだって変わった」
 少女の返事に、少年の方は腕を組んで考える。肩書が付いた手前、確かに昔とは変化があるかもしれないが、なのはに比べたら微々たるものだ。
 そう考える彼の横で、なのはは自分の頭を押さえながら、ユーノの上方に視線をおくった。
「背が高くなったじゃない?髪の毛もこんなに伸びてるし」
「変わったって、そこ?」
 ユーノのライトブラウンの髪を、なのはは水をすくうかのように持ち上げる。
「こんなに経つんだね。ユーノくんと出会ってから」
 なのはと出会った時、ユーノの髪は肩にも届いていなかった。そう思うと、背中まで伸びた髪は、彼女との関わりを示しているようで感慨深かった。
「切らないの?」
「え?うーん、どちらでも。でも、確かに邪魔かな」
 なのはは、頬に指を当ててしばらく考えこんだ後、自分の髪を束ねていたリボンをほどく。
 滑らかな茶色の長髪が、さらりと彼女の首筋に流れた。
「ちょっとだけ、あっち向いてくれるかな?」
 髪と首筋に触れられる感触に、ユーノは目を瞬かせる。
「え、なのは、まさか」
「動かないで。もう少し――できたよ」
 髪を後ろに引かれてるような感覚。
 後頭部に手をやると、束ねられている自分の髪に指が触れた。
「えっと、これは、さすがに女の子っぽくないかな?」
 リボンで髪を留めている自分の姿を想像する。
 少女に間違えられた時の記憶が、頭の中を羊のように群れて駆け抜けていった。
「そうかな?似合ってるよ、ユーノくん」
「あはは……ありがとう」
 なのはの邪気のない言葉を受けて、ユーノは苦笑しながら礼を言う。
 自分の髪を束ね直している彼女を見ながら、彼は先程感じたことをふと口にした。
「僕は、あんまり変わってないよ。いつでも、目の前のことを見るだけで精一杯だ」
 目の前の問題に忙殺されている日々。
 「やりたいこと」が、「やるべきこと」にすり替わって。ともすると、そのうち「出来ること」しか見えなくなりそうで。
 そんな思いに眉をしかめるユーノを見ながら、なのはが小首を傾げる。
「うーん、そう言えば、私にとってのユーノくんは、確かに変わってないかも」
 なのはは、お気に入りの詩を朗読するかのように、滑らかに言葉を紡ぐ。
「ユーノくんは、優秀な先生で、大切な友達で――」
 リボンを結び終わった彼女は、一度そこで言葉を切る。
 それからユーノを上目づかいに見つめて、続きを言った。
「頼りになる男の子、だよ」
 やはり、なのはは優秀な教官だ、とユーノは思う。
 彼女にそう言われたら、頑張るしかないではないか。
 大体、「なのはたちに負けていられない」と、自分が先程言ったばかりだ。弱音を吐いている場合ではない。
「じゃあ、もっと頼られるように努力しないとね」
 ユーノの言葉に、なのはは嬉しそうに目を細めて、口元を緩める。
「うん。一緒に、頑張ろう」
 彼らは、示し合わせたように頷いて、微笑みを交わす。
 同じ色のリボンで結ばれた二房の髪が、主の動きに合わせて揺れた。






2件のコメント

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久しぶりに一番乗りだ…お疲れ様です、管理人様

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しかし、なのはさんの上目づかいか…ある意味最強の魔法だな、うん。

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Author:鳳 珠志

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■長編
 ・魔法少女リリカルなのは -PS-
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   第2話 (1) (2)
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   第4話 (1) (2)
   第5話 (1) (2)
   第6話 (1) (2)
   第7話 (1) (2)
   第8話 EP
 ・白雪の舞う空
  (1) (2)

■短編
 ・桜の咲く季節
 ・少年少女の主張
  (1) (2) (3) (4)
 ・守護獣ザフィーラの日常
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 ・守護獣ザフィーラの日常 Sts
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  (1)
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