小説の二次創作を中心に、色々と書いていければと思っています。是非楽しんでいってくださいね。※申し訳ありません、ちょっと更新頻度を落とそうかと思います。 2週間に1度のペースのつもりです。 なのはについては引き続き書いていきたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。更新情報 2週間に1度、月曜に更新予定です。 9/29 守護獣ザフィーラの日常 (19)を追加。嘘つき村のザフィーラ? 9/15 ちょ...
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- 2007-03-07
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魔法少女リリカルなのは -a Past Story- それは、過去のこと。始めから結末の決まった昔話。 私たちは、諦めていた。 自分たちの未来が終わりなき拷問だと知っていたはずだった。 なのに、期待してしまう。 忘れていたはずの暖かさに触れて、思ってしまう。 今度こそ輪廻に終焉が来るのだと。 定められた使命を全うし、解放される日が訪れるのだと。 これは、祈りの物語。 ただ未来を夢見た主と、ただ主を信じた従者の話...
「こう言っては失礼かもしれんが、不思議な主だな」 主の部屋を出たところで、ザフィーラは感慨深げに自らの感想を呟いた。寡黙な彼が、守護騎士の義務とは無縁のところで考えを口にするのは珍しい。「ええ、本当に。今までの方とは、まるで違う」 二人の会話に、シグナムも頷く。 守護騎士ヴォルケンリッターの主人は、彼女たちが選ぶことができない。何故なら、彼女たちは闇の書と呼ばれる魔道書から生まれ出る存在であり、守...
視界に広がる、白。否、かすかに紅の入った白色。 フェイト・T・ハラオウンは、学校からの帰り道にある桜並木の中で、感嘆のため息をついた。「随分咲いてる。今年はあったかいもんねー」 桜の木を見上げながら、なのはが弾んだ声で呟く。 彼女の言う通り、桜は既にかなりの割合でつぼみを開かせていた。「綺麗。もう、春なんだね」 春。この世界では、出会いと別れの季節。 自分にとっても確かに区切りではあるのかもしれ...
「――逃したか」 蒼の甲冑をまとった騎士は、数秒前まで三つの人影があった虚空を見つめて、ぽつりと呟いた。 繰り出した矛での突きが白銀の甲冑を捉えたのは良かったが、射程範囲外である上に当たった位置が急所には程遠い。迎え撃つつもりで、不用意に一つ手の内を明かしてしまった。 手にした武器を一振りすると、双剣となって腰の鞘に納まる。改めて周囲を見渡して、騎士はため息をついた。 その場に倒れている騎士の数は二...
部屋に飛び込んで、シャマルはすぐに事情を察した。服をはだけさせて左肩を押さえているシグナムに駆け寄る。止血をしている手ぬぐいは赤く染まっており、それはヴィータのいる背中方でも同様だった。当てた布を外して傷口を確認し、すぐさま癒しの法術をかける。「大丈夫、これならすぐに治るわ。でも――貴女にこんな傷を負わせるなんて……」「すまん、不覚をとった」 動揺するシャマルに、シグナムは短く謝罪の言葉を述べた。彼...
シグナムの後ろで、扉の閉まる重い音が響く。目の前の豪奢な建物を見上げて、彼女は小さくため息をついた。アルベンハイム家のそれよりもさらに大きな空間を、彼女の感覚で示すなら、過度。鮮やかな色が、きらびやかな輝きが、彼女の目に痛い。 自分の服装を見下ろして、また吐息が漏れる。彼女の髪に合わせた赤と桜色のドレスは確かに美しいが、自分の身の丈にはあっていないような気がして、どうにも居心地が悪かった。「元気...
「ヴィータ、とどめだ!」 ザフィーラの声に呼応して、紅の甲冑が宙を舞う。はるか上空から急降下。狙いは、体長十メートルもあろうかという巨大な四つ足の魔獣。 ガシャンというカートリッジの金属音と共に、彼女の槌、グラーフアイゼンがうなりをあげる。 そのままぶつかろうかという勢いで魔獣に近づきながら、彼女は槌を振り降ろした。「ぶっ潰れろぉっ!」 雄叫びの直後、激突による衝撃が周囲を揺るがす。 魔獣は鈍い音...
エ「はーい、みなさーん、こんにちはー!」『こんにちはー!』エ「ありがとー!学園祭企画『少年少女の主張』、本日は悩み多き小学校生活を送るみなさんに、思いの丈を精一杯主張していただきたいと思いまーす!会場は私立聖祥大学付属小学校屋上、司会は、遠くの世界からやってきましたー、私エイミィ・リミエッタとっ」美「ご近所代表、高町美由希でお送りしまーす。運動場のみんなー!準備はいいかなー!?」『わあああぁ〜〜〜...
誰かに呼ばれた気がして、クラウス・アルベンハイムは目を開いた。否、自分は眠ったままだ。はっきりと夢だと認識している妙な感覚を味わいながら、彼は周囲を見渡した。 その空間は、見渡す限りの闇、闇、闇。どちらが上で、下かも分からない。まるで宇宙に投げ出されているかのような錯覚を感じる。遠くできらめいているのは星だろうか。その光と自分の体だけが、その世界を認識するための座標だった。 ふと、近くに現れる存...
今から約一ヶ月前のこと。ヴィータは出会ったばかりである自分の主のことを、現在のように慕ってはいなかった。 線の細い体躯は貧弱に見えるし、発言も夢見る少年という感じ。一言で表現すると、頼りない。まあ、ヴィータたちに対して好意を持ってくれているし、人並み以上の扱いを受けているので、その辺はプラス。総括としては可も不可もなし。もっとも、彼女の採点では大抵が落第の主なのだから、上出来というべきなのかもし...